代表挨拶
防音製品評価基準協議会(SPECC)代表理事
宇野 卓伸
Takanobu Uno
ご挨拶
この度は、特定非営利活動法人防音製品評価基準協議会(SPECC)のウェブサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。代表理事の宇野卓伸と申します。
現代社会において、騒音問題は私たちの生活に深刻な影響を与える重要な課題となっています。住宅の密集化、交通量の増加、生活様式の多様化により、音に関する悩みを抱える方々が年々増加しているのが現状です。
そのような中で、防音製品への需要や生活の中での重要性は高まる一方ですが、他方で防音に関する商品・サービスを提供する事業者においては、品質表示等があいまいなままで放置されており、消費者の皆様が適切な製品を選択するための明確な基準や信頼できる情報が不足していることに、消費者保護活動を行なってきた私達は近年、危機感を抱いてまいりました。
SPECCは、この課題を解決するために防音製品に特化して設立された消費者の利益と生活を保護する組織です。私たちは、防音製品に関する情報の提供や、性能評価基準を策定および事業者への提案、不当行為についての事業者への申し入れ、といった活動を通じて消費者の皆様が安心して製品を選択できる環境を整備することを使命としています。
防音という分野は、単に「音を遮る」だけではありません。空中伝播音と固体伝播音の違い、周波数特性による効果の差異、設置環境による性能の変化など、専門的な知識が必要な複雑な分野です。私たちは、これらの専門知識を分かりやすく整理し、消費者の皆様にお伝えすることで、適切な製品選択をサポートしています。
また、製造業者の皆様に対しても、統一された評価基準を提案することで、公正な競争環境の構築と、より良い製品の開発促進に貢献したいと考えています。
私たちの活動は、単なる情報提供にとどまりません。消費者保護の観点から、誤解を招きやすい表示や不適切な宣伝に対する啓発活動も行っています。すべての人が安心して暮らせる音環境の実現に向けて、今後も努力を続けてまいります。
皆様のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
SPECC の設立背景と理念
設立の背景
防音製品市場の急速な拡大に伴い、性能表示の不統一や誤解を招く宣伝が増加していることを受け、消費者が適切な判断を行えるよう、客観的で信頼性の高い評価基準の確立が急務となりました。また、製造業者にとっても公正な競争環境の整備が必要でした。
私たちの理念
「すべての人が安心して暮らせる音環境の実現」を目指し、科学的根拠に基づいた評価基準の策定、消費者への正確な情報提供、事業者への様々な働きかけを通じて、社会に貢献することを理念としています。
今後のビジョン
国際的な防音製品評価基準とも整合性を図りながら、日本独自の住環境に適した評価システムを確立し、生活環境改善に貢献していきます。
消費者の皆様へのメッセージ
音の悩みは一人ひとり異なります。私たちは、皆様が抱える具体的な課題に対して、最適な解決策を見つけられるよう、専門知識を分かりやすくお伝えし、信頼できる製品選択の指針を提供し続けます。
どんな小さな疑問でも、お気軽にお問い合わせください。
皆様の快適な生活環境づくりをサポートいたします。
また、情報の提供に加えて、調査活動にご協力いただけるボランティアスタッフも募集しております。活動にご関心のある方は気軽にお問合せ下さい。